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http://www.emarketer.com/
調査会社の米eMarketerは26日、米国におけるB2C市場に関する調査結果を発表した。それによると、2000年のB2C市場の売り上げは370億ドルに達するとしており、昨年と比較して約2倍の伸びとなることを予測している。また、2003年頃にはB2C市場における売り上げは1,000億ドルに達するだろうとの見通しも明らかにした。
調査では、平均的な消費者は、2000年にインターネットで627ドル相当の品を購入する。1999年には500ドルだったこの平均購入額は、2003年には1,033ドルにまで延びているだろうと予測されている。また、ほとんどの顧客は買い物をしようという明確な目的を持ってインターネットに接続し、そのほとんどの時間を価格比較に費やしていることも分かった。
そのほかの調査結果は以下の通り。
・オンライン小売りでもっとも大きな分野は旅行関連サービス販売。この分野の占める割合は2000年において33.5%に達する見込み。
・信頼できないカスタマーサービスの存在がB2C市場におけるもっとも大きな障害である。32%のショッピングカートがこの理由のために放置された。
・オンラインにおける性差は今までになく減少しつつあるものの、真に平等な数字に達するのは2001年から2002年を待たねばならない。さらに2003年には全インターネットユーザーの52%を女性が占めるようになり、男性を追い越すだろう。
・高齢者が二番目に大きな消費者グループをなしている。現在1,640万人の高齢者がオンラインになっている。
・10代の若者は強力な顧客になる。2003年までには1,330万人いる若者のうち80%がオンラインで買い物を経験しているだろう。その額は1,040億ドルに達しているだろう。
・多くの書籍、音楽販売業が商品を多様化させようとしており、あらゆる商品をそろえるために提携や買収を繰り返すだろう。
・2000年にはブリックアンドモルタル企業(ネットで活躍していなかった既存の企業)がネットに進出するようになり、結果的に支配するようになるだろう。
・オンライン販売による利益は伝統的な販売方法を浸食した結果得られた物である、という現実は今後も変わらない。もっとも大きく浸食された分野はカタログと電話による通信販売である。
(2000/4/27)
[Reported by taiga@scientist.com]