中部エリアでxDSLによる通信サービスを提供する「名古屋めたりっく通信」が5月中にも設立される。27日、東京めたりっく通信と名古屋のISPであるももたろうインターネットが、ジョイントベンチャーを発足することで合意したと発表した。東京めたりっく通信と同様のxDSLサービスを提供する。
すでに東京めたりっく通信では、名古屋市内の22カ所の電話局について、NTT西日本にxDSLサービスのための接続調査を申し入れているとしており、この調査結果と接続工事実施権が名古屋めたりっく通信に引き継がれることになる。当初は名古屋市内の中小企業やSOHOなどをターゲットに数千回線を用意し、将来は中部エリアの9県下にまでサービスを広げていく。今秋をめどに商用試験サービスを開始する方針だが、どの電話局でいつごろからサービスが提供できるようになるかといった具体的なスケジュールの見通しは立っていない。
新会社の資本金は5,000万円で、両社のほか、長野県伊那市の有線放送電話網を利用したxDSL実験の参加メンバーも個人出資する。代表取締役社長にはももたろうインターネットの宮川潤一代表取締役社長が、会長には東京めたりっく通信の東條巌会長が就任する。
(2000/4/27)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]