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【通信事業】

ボーイング、航空機内にインターネット接続環境
乗客はフライト中のネット利用が可能に

■URL
http://www.boeing.com/special/connexion/

 地上4万フィートを時速500マイルで飛ぶ航空機の中から、インターネットやイントラネットに接続できるようになる。航空機最大手の米ボーイング社は27日、航空機向けの広帯域通信サービスを2001年にも商用化すると発表した。

 サービスの名称は「Connexion by Boeing」。機体の上部に独自開発した「フェーズドアレイアンテナ」を取り付け、通信衛星を介して地上のネットワークと接続する。フェーズドアレイアンテナは電子的に信号の指向性を変化させるようになっており、高速に移動する航空機と既存の衛星との接続を可能にする。通信速度は1~4Mbpsで、機内にはLANを介して接続。乗客は、機内に用意された端末や自分のノートパソコンなどで、携帯電話程度の料金でインターネット接続サービスを利用できる。そのほか、テレビ番組などの動画配信も行ない、ニュースなどをリアルタイムで見られるようにする。

 サービスの対象は、航空会社の民間機とその乗客、社用/自家用のビジネスジェット機、政府の所有機など。まず、民間機を対象に北米路線で2001年の第4四半期にサービスを開始し、以降、欧州路線、大西洋路線などに拡大。日本を含むアジア路線でのサービス開始は2004年を予定しており、最終的には全世界規模で展開する計画だ。

 このサービスを開始するにあたってボーイングでは、三菱電機、松下アビオニクスシステムズ、CNNインフライトサービス、CNBCなどとコンテンツや技術分野で提携する。三菱電機は、アンテナや衛星機器の開発で参加するほか、アジア地域の戦略パートナーとして通信衛星の調達などで協力していく。

(2000/4/28)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / taiga@scientist.com]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp