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http://www.microsoft.com/presspass/press/2000/Apr00/MSXeroxPr.asp
米Microsoftは27日、米Xeroxからスピンオフした新会社ContentGuard社に出資することを明らかにした。ContentGuardの保有する著作権保護技術は、もともと「Xerox Palo Alto Research Center(PARC)」で開発されたもので、これまでは著作権管理技術部門「Xerox Right Management Group」として存在していた。Microsoft以外の出資者は今後明らかにされていく予定。
ContentGuardのシステムを利用すると、著作権者はデジタル著作物を著作権侵害から守ることができるようになり、その結果として、安心してデジタル著作物を配布できるようになる。現在、ContentGuardの技術では、マーケットリサーチ、ビジネス文書、特許明細書、書籍などのデジタル文書に限られているが、今後はオーディオやビデオ素材を扱えるようにする予定だ。
Microsoftは、ContentGuardに出資することによって、この技術を同社の電子ブックであるMicrosoft Readerに搭載する。この製品は今年夏発表される予定。さらにWindows Media PlayerやWindows Media Rights Managerにも搭載する計画を立てている。
さらに、両社は協力して著作権管理技術を開発し、特に「XrML(eXtensible rights Markup Language)」を著作権保護技術の業界標準としていくよう働きかけていく。この標準規格は業界に無料でライセンスされ、著作権保護技術の互換性を保つことができるようにするものだ。
(2000/4/28)
[Reported by taiga@scientist.com]