取扱い商品 |
インターネット完結型契約の流れ |
同社が損害保険代理店契約を結んだのは、住友海上火災、三井海上火災、安田火災海上、日動火災海上、ユナム・ジャパン傷害、アメリカンホーム、ウインタートル・スイスの7社(このうち住友と三井は2001年4月から一体運営、同年10月に合併予定)で、傷害保険や自動車保険、海外旅行保険など11商品を扱う。
保険商品の募集は、各社の申し込みWebサイトにリンクを張り、ネットストック会員以外でも利用できる「リンク型」のほかに、ネットストック会員のみが利用できる「申し込み型」と「インターネット完結型」がある。
申し込み型は、顧客が入力する情報と松井証券に登録してある情報を使って保険申込書を自動作成して顧客に送付するもの。顧客は、送付された書類に署名・捺印して返送することで保険契約が完了し、保険料はネットストックの預かり資金から出金・清算する仕組みとなっている。安田の「エリート傷害保険」、日動の所得補償保険「夢アシスト」、ユナムの所得補償保険「PLTD」がこのタイプ。
もうひとつ、インターネット完結型は、インターネット上ですべての保険契約が完了する仕組みで、書類の受け渡しを行なわないため署名・捺印の必要もない。保険料は申し込み型同様にネットストックの預かり資金から出金・清算する。住友と三井が提供する保険がこのタイプ。
このインターネット完結型は、住友海上と三井海上がそれぞれ当局から取得した新特許特約「通信ネットワークシステムによる通信販売に関する特約」、「通信による契約手続きに関する特約」を付加することで実現できたとしている。
これまで、こういった契約の手続きでは本人確認が問題となるため、必ず実際の書類による受け渡し、つまり署名・捺印が必要で、すべてをインターネット上で完了させることはまったくできなかった。特約の詳細はわからないが、今回のサービスでは松井証券の口座を開くときにすでに本人確認が行なわれていることで実現したものといえる。それでも、こういった契約(保険に限らず銀行や証券でも)がインターネット上ですべて完了する手続きは、これまでまったく認められてこなかったことを考えると、完全ペーパレスに向けて少しは前進したのかもしれない。
(2000/5/19)
[Reported by betsui@impress.co.jp]