■URL
http://www.abovenet.co.jp/
アバヴネットジャパンは1日、アジア・パシフィック戦略の拠点となるデータセンターの運用を本日から開始したと発表した。
データセンター「TOKYO 1(TK1)ISXファシリティ」は、サーバーのハウジング機能とIX(Internet eXchange)を併せ持ったISX(Internet Service eXchange)と呼ぶ独自サービスを行なう。インターネットでビジネスを行なう企業などに対し、単にサーバーの設置場所を提供したり、サーバーの保守や運用、管理を行なうだけでなく、日米欧間をつなぐ大容量バックボーンへの接続環境も提供する。
ビニールつけて入室 |
通常、日本のデータセンターではキャビネットラックにサーバーをひとつずつマウントして鍵をかけて管理するかたちをとる。しかし、大規模に運用する企業ではラックがいくつも必要となるため、そういった企業に対しアバヴネットでは「ケージ」で区画を分けてその入り口に鍵をかけ、なかのスペースを自由に使ってもらうかたちをとるのが特徴だとしている。
ネットワーク・オペレーション・センター | 金網で囲まれたケージ |
森脇社長 |
森脇完二社長は「2002年に広帯域サービスが本格化するだろうとみており、それをターゲットとして事業展開を進めていく」と述べ、2001年3月末の目標顧客数を40社、2003年3月末の目標顧客数を500社とし、2003年3月期の売上高300億円を見込んでいる。
また、データセンターの開設計画としては、2001年春に約3,000平方メートルの第2施設、2002年には約1万平方メートルの第3施設を開設する予定。開設場所は現在検討中で、TK1とは別な場所だが東京都内に開設する。回線容量は、2003年3月末に4Gbpsにする計画。
なお、アバヴネットジャパンは資本金4億9,990万円で、丸紅50%、米国AboveNet Communications40%、トランス・コスモス10%の出資比率で1999年12月13日に設立された。
(2000/6/1)
[Reported by betsui@impress.co.jp]