■URL
http://www.ibm.com/news/2000/06/022.phtml
米IBMは2日、インターネットサービスを提供する企業8社と提携し、携帯電話などをを利用して決済などを行なう、いわゆる「モバイルEコマース」のためのソリューション事業を行なうと発表した。
提携したのは、AGENCY.COM、answerthink、Luminant Worldwide Corporation、Organic、R/GA、Rare Medium、Razorfish、US Interactiveの8社。これらの企業はIBMと協力し、携帯電話、PDA、インターネットアプライアンスなどに向けたコンテンツやアプリケーションを開発し、クライアントの企業に提供していく。
提携の一環として、IBMは提携したそれぞれの企業に合わせてコンサルティング、Webデザイン、インテグレーションサービスなどを行なうために投資する。その代わりにIBMと提携した8社は、モバイルEコマースソリューションを開発する際にIBMのミドルウェアを決められたパーセンテージ分使用する。最初の段階では使用されるミドルウェアはIBMの「WebSphere Everyplace Suite」で、これにはWebデータを携帯電話やPDA向けのフォーマットに変換したり、さまざまなデバイスのデータを同期させたりする機能が含まれている。
今回のIBMの決定の理由について、同社の副社長Mark Hanny氏は「ほんの数年のうちにWebで行われる決済のうち60%以上がワイヤレスデバイスによって引き起こされることになり、モバイルEコマースは企業にとってとてつもなく大きな好機となる」と市場の大きさを指摘した。
(2000/6/5)
[Reported by taiga@scientist.com]