■URL
http://www.windriver.com/press/html/t_for_ia.html
組込機器用ソフトウェア大手の米Wind River Systemsは5日、インターネットアプライアンス用の総合的なJava開発環境「Tornado for Internet Appliances architecture」を発表した。ベータ版は今年7月頃に配布され、製品は今年第4四半期頃に発表される予定。
Tornado for Internet Appliacesには、最終的なハードウェアができあがっていない段階でシミュレーションを行ないながら開発を進められる「WindStorm Simulator」、インターネットアプライアンスを外部から監視したり、遠隔操作し、常に最新のソフトウェアやデータをアップデートできるための仕組みを提供する「WindStorm Device Management Framework」、Wind RiverのリアルタイムOS「VxWorks」の上にPresonalJava環境を提供する「Personal JWorks Internet Appliance Kit」など、一連のソフトウェアが含まれている。
そのほかにISPやキャリアが遠隔操作でデバイス管理を行なったり、アプリケーションのアップデート、製品管理を行うためのサーバーコンポーネントも最終製品には含まれる予定だ。
インターネットアプライアンスは、今後大きな市場になることが各方面から期待されているが、価格設定の要求が厳しいことや開発の時間制限が短いことなど、開発環境の整備が求められており、同社ではこの製品がそうした要求に応えるものと考えている。
(2000/6/6)
[Reported by taiga@scientist.com]