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http://www.iij.ad.jp/pressrelease/2000/ipv6-native.html
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は7日、次世代IP通信規格(プロトコル)である「IPv6」をネイティブで利用する接続サービス「IPv6ネイティブサービス(仮称)」を9月1日を目処に開始すると発表した。
IPv6は、現在のIP通信規格である「IPv4」の次世代に位置する通信規格。IPv4で心配されるIPアドレス数の枯渇を解消するほか、自動設定やセキュリティの規格が組みこまれ、情報機器や家電のIP通信への応用なども考えられている。
ただし、IPv4とは互換性はないため、IPv6での通信には通信相手も経路もIPv6ベースになっていなければならない。IIJなどではいままでIPv4の通信の中にIPv6のパケットを入れることによりIPv4の経路を経由してIPv6どうしが通信する「トンネリング」サービスを提供してきた。それに対して今回の発表はIPv6専用の接続サービスを提供するというもので、国内初のサービスという。
IIJでは主な利用として、IPv6に関する学術研究や、企業でのIPv6機器開発のための研究などを想定している。
2001年3月31日までは実験期間としてサービスを無料で提供(回線費とルーターレンタル料等は別途必要)、それ以降はSLA(サービス品質保証制度)を含めた有料サービスを目指す。まず東京から開始し、順次各地へ展開予定。提供帯域は64kbps、128kbps、1.5Mbpsを予定している。
(2000/6/7)
[Reported by masaka@impress.co.jp]