■URL
http://www.jasrac.or.jp/
http://www.nri.co.jp/nri/news/000615.html
社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は、著作権管理団体の国際組織「CISAC」、「BIEM」とともに、デジタル音楽の流通に向けた「電子透かし」技術の実証実験「STEP2000」を8月に開始すると発表した。実証実験の業務は、株式会社野村総合研究所(NRI)と日本音響研究所が担当する。
JASRACでは、次世代の音楽著作権管理構想として「DAWN2001」を打ち出している。DAWN2001では、音楽の権利情報、権利処理システムの一元化などとともに、「音楽の違法利用の監視・防止」の実現を構想しているが、そこで技術面での柱の一つとなるのが「電子透かし」だ。今回の実証実験では、参加企業を募集し、評価テストを実施した上で一定以上の能力を有する技術に対し認定を行なう。実験の内容は、参加企業から提出された「電子透かし」を挿入した楽曲データをもとに、音質の劣化具合や透かし情報の挿入・抽出処理時間などを検証するというもの。
実験参加企業については、7月14日まで募集を行ない、9月14日までに実証実験を完了する。9月15日以降には、認定を得た技術を有する企業の名を公表するとのこと。
(2000/6/15)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]