■URL
http://aim.aol.com/openim/
http://aim.aol.com/openim/draft-aol-imx-00.txt
米America Online(AOL)は16日、各社のインスタントメッセージング(IM)サービス間で互換性を持たせる標準仕様を提案、IETFに提出したことを明らかにした。仕様案の提出は、IM間で完全に互換性を持たせる仕様の実装に向けて、詳細なプロトコルを開発するための重要な第一歩だとしている。
現在、各社のIMサービス間で互換性はなく、他社ユーザーとはメッセージの交換ができない。このため、MicrosoftやYahoo!が最大手のAOLに対し、IMサービスを解放するよう要求していた。AOLは、提案した標準仕様を各社が採用すれば、他社ユーザーと電子メールのようにメッセージを交換できるようになるとしている。
AOLの提案仕様では、同じプロトコルを使用する2つのIMネットワーク間で、完全に互換性を持たせるサーバー間のアーキテクチャを規定。さらに、プライバシーやセキュリティに配慮し、ユーザーがあるIMサービスに登録すると、他社サービスとはIDやパスワードなどを共有しなくてもすむようにしたり、暗号化や電子署名を組み込むしくみを用意し、簡単に傍受されないようにした。また、異なるネットワークでは、同じスクリーンネームを異なるユーザーが使用できるようにした。
AOLはこの仕様をインターネットドラフトとしてIETFに発行するとともに、IETFに提出、IETFはRFCとして検討する予定だ。
(2000/6/19)
[Reported by etoh@nakajima-gumi.net]