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■URL
http://www.lucent.com/press/0600/000613.coa.html
Lucent Technologies社はE Ink社に対してLucentの研究機関Bell Labsの研究結果の一つであるプラスチックトランジスタ技術をライセンスし、またLucent New Ventures Groupを通して数百万ドルの出資をしたことを17日までに明らかにした。出資額の詳細などは明らかにされていない。
両社は「電子ペーパー」の開発に力を注ぐ。これはやわらかい、プラスチック状の電子ディスプレイで、一見印刷物に似ており、将来は紙の印刷物に取って代わるのではないかと期待されている物だ。この電子ペーパーは情報をネットワークを通してアップデートでき、新聞のような物だけでなく、携帯電話やPDAなどの表示装置などにも応用が考えられている。
電子ペーパーでは何百万もの電気信号に反応するカプセルを配置し、それに信号を送ることでピクセルをオンにしたりオフにしたりして表示する。表示される情報を維持するために必要な電圧は極少量、あるいはゼロ。この技術にプラスチックトランジスタ技術を加えると、プラスチックトランジスタの格子を使って各ピクセルに電界を加えて表示される色を制御して画像を表示させられるのではないかと期待される。
E Ink社は既に簡単な種類の電子ペーパーを開発し、スーパーの中の表示板、町中の看板などに利用しているが、今回の技術提供によりさらに性能を向上させる計画。
技術提供されるプラスチックトランジスタ技術はもともとBell Labsがシリコンを材料にした半導体よりも安く製造できるよう開発した物で、基礎技術だけでなく製造技術も開発した。最近ではTシャツに印刷する要領で透明なフィルムにプラスチックトランジスタを印刷することにも成功している。
(2000/6/19)
[Reported by taiga@scientist.com]