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【サイト紹介】

今世紀最後の月食を見よう

■URL
http://www.nao.ac.jp/nao_news/mails/000356 (国立天文台・天文ニュース)
http://www.astro-hs.net/luna2000/jp/ (Luna 2000)
http://www.infosakyu.ne.jp/sajinet/live/2000.htm (佐治天文台 インターネット観望会)
http://www.cyborg.ne.jp/~kaicho/ (府中天文同好会)

 7月16日に今世紀最後の皆既月食が起こる。月食は日食と異なり、地球上の広い範囲で観測でき、今回は日本でも天気さえよければ地球の影に入った時の「赤い月」が見られる。

 まず国立天文台の月食に関するニュースを見てみよう。日本で欠け始めから終わりまで4時間にわたって全ての期間を見られるようだ。しかも全てが地球の影の中に入っている皆既月食が2時間近く。このように長い月食は150年前までさかのぼらないと起きておらず、しかも次に日本でこれだけの月食が見られるのも120年ほど先らしい。まさに今世紀最後を飾るにふさわしい月食といえるだろう。

 この月食を日本中で観測し、情報を交換しようというプロジェクトが Luna 2000だ。昨年は世界中の高校生によるしし座流星群の同時観測を行なっていたグループによる企画で、観測のためのマニュアルなどを作成しているので、月食のどこに注意すればいいかがわかりやすい。

 さて、前述のとおり、国立天文台によると今回は皆既月食が約2時間続く。しかしこの時間帯に曇り空だったりどうしても屋内から離れられない場合には、インターネット中継を見るという手段がある。今回は鳥取の佐治天文台中継を行なう予定なので、鳥取の天気がよければモニター越しに月食を見られる。

 それでも見えなかった時は過去の写真を眺めて楽しむ事にしよう。府中天文同好会には20年ほど前からの月食のスケッチや写真などの記録があり、日付ごとに分類されている。最近数年のものは特に充実しているので、月が完全に地球のかげに入っても真っ暗になっていないという月食の時間変化も分かる。

 天文現象は全てが天気に左右される。この大イベントを迎えるにあたって、よい天気であることを祈ろう。

(2000/6/19)

[Reported by tatekawa@star.email.ne.jp]


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