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■URL
http://www.idcjapan.co.jp/
IDC Japanは26日、国内のITサービス市場規模と動向についての調査レポートを発表した。1999年の国内におけるITサービス市場規模は4兆9,679億円で、対前年比3.2％の成長となった。さらに今後5年間も年間平均成長率5.4％で市場が拡大し、2004年までには6兆4,000億円を超えるとしている。
カテゴリー別に見ると、「IS（情報システム）アウトソーシング」が9.3％、「アプリケーション・アウトソーシング」が9.5％と、全体の平均成長率を大きく上回り、今後5年間も年間平均成長率12.9％で拡大する見通しだ。また、「ネットワーク・コンサルティングとインテグレーション・サービス」と「ネットワークとデスクトップ・アウトソーシング・サービス」のカテゴリーについても、今後5年間にそれぞれ11.6％、10.1％の高い成長率で拡大するとしている。IDC Japanでは、競争が激化する中で企業がコア業務へ集中せざるを得なくなったことや、ITインフラの整備が急がれる一方で「業界再編や、新技術の急速な変化に伴なう技術者不足」が起きていることなどが、上記のようなアウトソーシング市場を後押しした要因だとしている。
だたし、マイナス成長となったカテゴリーもあった。ハードウェアの販売は増加しているにも関わらず、「ハードウェアのサポートやインストール」カテゴリーは前年比マイナス2.1％の縮小だった。また、今後5年間ではマイナス2.3％の減少率が予測されている。IDC Japanでは、このカテゴリーの市場が成熟期にさしかかっているにもかかわらず、「ハードウェア・サポートを提供するベンダーは、未だに製品とサービスを分離できず、顧客にサービスの価値を十分に理解されないでいるか、十分な付加価値を有するサービスの提供方法を見出せないでいる」と見ている。
なお、調査の詳細は、調査レポート「Japan IT Services Market Opportunities and Challenges: 1999-2004」としてIDC Japanから発行される。
(2000/6/26)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]