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【業界動向】

10億URLをカバー、将来は日本語にも対応

検索エンジンのGoogle、米Yahoo!のデフォルトサーチエンジンに選ばれる

■URL
http://www.google.com/pressrel/pressrelease25.html
http://www.google.com/pressrel/pressrelease26.html

 サーチエンジンのGoogleは26日、米Yahoo!のデフォルトサーチエンジンとして選ばれたことを発表した。また、同時に同社のサーチエンジンのカバーする範囲を10億URLにまで拡張したことも明らかにした。

 Yahoo!は、これまでデフォルトサーチエンジンとして利用していたInktomiを止め、Googleを代わりに採用する。30日以内に両社のサービスは統合され、利用できるようになる見通しだ。Yahoo!のCOO、Jeff Mallet氏は「Yahoo!がGoogleを選んだのは彼らが我々と同じように顧客に焦点を合わせるというビジョンを持っているからだ。GoogleはWebの著しい成長に合わせて規模を拡張していく能力を明らかに示しており、Yahoo!が世界的なプレゼンスを拡大していくための良き伴侶となるだろう」とコメントしている。なお、Yahoo!のデフォルトサーチエンジンでなくなったInktomiは、新たに発表されたYahoo!の新しいサービス「Corporate Yahoo!」のデフォルトサーチエンジンとなる。

 また、Googleは、同社のサーチエンジンがカバーする範囲を10億URLまで拡張したことも明らかにした。最近のNEC Research Instituteの研究によれば、現在全世界に10億ページが存在し、その数は増え続けているという。Googleが10億ページをカバーすることにより、ほぼ全世界のページをカバーできる計算になる。現在、同社は5億6,000万ページを全文検索できるようにし、5億ページ分の部分インデックスを作成している。

 同様の試みとしては米AltaVistaが12億URLの中から有用な6億URLを取り出してインデックスしている。また、米Inktomiは、現在5億ページをインデックスしており次のバージョンアップでは10億URLをカバーする計画を発表している。各社ともURLの数の多さだけでなく、より適切な検索結果を導き出すために工夫を凝らしており、そこが評価の分かれ目ともなる。

 Googleはまた英語圏だけでなく、各国語に対応したい考えていることも明らかにし、現在利用できるフランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語など10カ国語にとどまらず、近いうちに日本語、中国語、韓国語などの言語にも対応したいとしている。

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(2000/6/27)

[Reported by taiga@scientist.com]


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