■URL
http://www.liquidaudio.co.jp/
株式会社リキッドオーディオ・ジャパンは、日本アイ・ビー・エム株式会社から音楽配信方式「EMMS(Electronic Madia Management System)」のライセンス供与を受けたと発表した。これにより、レコード会社やアーティストなどのコンテンツホルダーは、従来の「Liquid System」かEMMSの、どちらか、または両方の音楽配信システムを選択できるようになる。EMMSによる配信は2000年秋頃を予定しているとのこと。
EMMSは、米IBMが開発した音楽配信システムで、クライアントソフト、認証サーバー、コンテンツ制作システムなどで構成されている。日本国内では、通称「MediaDirect」として、レコード会社ソニー・ミュージックエンタテイメントの「bitmusic」、エイベックス ネットワークによる「@MUSIC」などの有料音楽配信サービスで採用されている。また、携帯音楽プレーヤーでは、東芝の「モバイルオーディオプレーヤ」がEMMSで配信される音楽に対応する予定。
なお、米LiquidAudio社では、Liquid Systemのほか、Microsoftの「Windows Media Technologies(WMT)」を採用した音楽配信も行なうことを明らかにしている。Liquid System、EMMS、WMTのいずれの配信システムも認証や課金、著作権保護機能を備えたものであるが、Liquid社では、LiquidSystemのデジタル著作権管理機能の部分にのみ、WMTのDRM機能を採用するといった配信形態も用意する。今回のリキッド社の発表も、自前の配信システムだけではなく、現状で有料配信サービスを提供しているレコード会社2社が採用している「EMMS」に対応することで、国内の音楽配信サービスにおいて「全方位」であることをアピールしている。
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(2000/6/27)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]