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http://www.spyglass.com/newsflash/releases/062900tivo.html
SpyglassとTiVoは29日、TiVoがSpyglassの組込用ブラウザー技術「Spyglass Device Mosaic 4.0」をライセンスしたことを発表した。
TiVoはHDDにテレビ番組を録画する、パーソナルテレビと呼ばれる新種のセットトップボックスを開発し、付随するサービスを提供しているベンチャー企業。HDDに録画する方式をとるために、番組を15分遅れで「生」放送で視聴したり、スローモーション再生するなど、従来できなかったような視聴方法を実現する。また自動的に好みの番組を録画しておくこともでき、従来のビデオを拡張した機器とも言える。
TiVoは今回Spyglassのブラウザー技術をライセンスし、これを次世代のソフトウェアとサービスに利用する計画。Spyglassのコンサルティング集団、Spyglass Professional ServicesがSpyglass Device MosaicをLinuxに基づいて設計されているTiVoで使用できるようにLinuxに移植する業務を担当する。
Spyglass Device Mosaicには双方向テレビ番組の配信を容易にするATVEF 1.0が含まれており、放送コンテンツとインターネットコンテンツとをシンクロさせながら、ケーブル、衛星、インターネットネットワークを併用して受信するクライアントが備わっている。 このSpyglass Device MosaicとTiVoとを統合することで、TiVo向けのコンテンツを、よく知られているHTMLやJavaScriptで制作することができるようになり、TiVo上で多様なコンテンツが見られるようになることが期待される。
Spyglassの双方向テレビ担当副社長Anup Murarka氏は「Spyglass Device Mosaicは、私たちがどのようにしてテレビを見るかという行為を拡張するアプリケーションを機器製造業者が創れるようにしている。これはただ単にテレビを使ってブラウズするというようなことではなく、どうやったらインターネット技術を使ってより早く、テレビを見るという視聴者の行為を変えられるかと言うことなのだ」と、この提携の意義を説明した。
(2000/6/30)
[Reported by taiga@scientist.com]