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http://www.franz.com/ (Franz)
「Eコマースアプリケーションを開発するのに最適なプログラミング言語はLispである」とCommon Lisp処理系Allegro CLを開発販売しているFranz社は主張している。Lispはリスト構造という独特のデータ形式により柔軟なデータを扱うことを目的とした言語で、かつて人工知能の研究などで使われていた。
Franz社では、最近GoTo.comに買収されたCadabra社もLispによる製品開発を進めていると例を挙げている。Cadabra社では、ユーザーが商品の価格比較を簡単にできるシステムの開発を進めていた。このシステムの開発には、現在多くのEコマースアプリケーションの開発に登場する共通の問題である「全く異なった種類のデータベースを統合する」という課題があった。
Franz社のCEO、Fritz Kunze氏によると、Lispを使っているWeb開発企業はCadabra社だけではなく、「彼らはみなAllegro CLが、他のテクノロジーでは解決できない問題を解決することを発見したのだ」という。さらに「LispにはEコマースアプリケーションのための解決策となる3つの特徴がある。1番目はLispのリスト構造で、これはカタログのようなアプリケーションを開発しやすくする。2番目はLisp独特の自己適応性によって、明示的にプログラムしなくてもアプリケーションがユーザーから学べる点。3番目はプログラマーがアプリケーションを実行しながら改変、修復できるという点だ」とLispの利点を主張した。
(2000/7/3)
[Reported by taiga@scientist.com]