■URL
http://www.weblishers.net/
インターネットコンテンツの書籍化・販売を専門とする出版社が登場した。大阪のベンチャー企業4社の協力で結成された「株式会社ウェブリッシャーズ」だ。7月中に2冊の単行本を出版し、今後1年で20タイトル、10万部の販売を目指す。
ウェブリッシャーズの特徴は、コンテンツ作者と編集者、そして読者をオンラインで結び、書籍の発行・流通を行なっていく点だ。インターネット上のコンテンツから書籍に合ったものを募集、もしくは発掘し、編集者(外注や公募で決定)との共同作業で書籍化、ウェブリッシャーズのサイト、また書籍化コンテンツの元となったサイトから販売する形をとる。書籍は200ページ前後のB6サイズ、1,000円代の作品を中心とし、流通を通さない点以外は、通常の出版物と変わらないという。
同社では7月中に第一弾出版の「Weblishers楽園シリーズ(1) モーハワイ☆コム」「Weblishers楽園シリーズ(2) ヴァーチャル作家 真名哲也の虹色の島から」の2点を発行する予定だ。前者は10万ヒットを超える人気サイトのコンテンツの書籍化で、後者はヴァーチャル作家という新しいスタイルを発信するための出版という。決済方法は商品到着後の郵便振込となる(クレジットカード・コンビニ決済などの対応も検討中)。
ウェブリッシャーズの母体となったのは関西のベンチャー企業4社。「本離れと呼ばれているが、インターネットを見ていると、作品や情報を発信したい人も、読みたい人もどちらも非常に多いと感じる。そこで出版という形で個人の情報発信をサポートしたい」との観点からスタートしたという。現在メンバーは7名で、それぞれ他企業に籍を置きながら同社の業務を行なっていく方向だ。
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(2000/7/5)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]