「疾風くん」は、もともと同証券の新営業店舗向けの注文端末として開発されたシステムで、それをインターネットから一般個人に使ってもらえるように作られたものだという。単に、株価がリアルタイムで自動更新されるだけではなく、少ないクリック数ですぐに売買注文を出し、その注文状況や約定通知もリアルタイムでユーザーの画面上に反映される。取り扱うのは、東京、大阪、店頭市場で取引されている株式で、現物取引と信用取引(店頭市場は除く)が可能。利用時間は、営業日の午前6時から翌2時まで。
7月12日から利用申し込みを受け付け、14日からサービスの提供を開始する。月額利用料は3,150円(税込み)だが、「疾風くん」を通じて売買注文した場合、売買委託手数料の10%を月額利用料の範囲で返戻する。つまり、手数料が3万円かかった場合は無料になる計算。
利用するには、「マルサントレード」の口座を開設していなければならない。Webサイトで申し込みを受け付け、利用料金の引き落としが完了すると「疾風くん」のソフトがCD-ROMで送付される。対応OSは、Windows98/2000/NT4.0以上。リリースの時期は未定だが、Macintosh版やLinux版も開発しているという。また、ファイヤーウォール越しの利用はできない場合があるが、この点でも利用可能になる端末を計画している。
取締役通信販売部長の小林守氏は「売買システムとしてリリースしたため、実際に使ってもらうことを前提条件としている」と述べ、「疾風くん」を通じて売買注文・取引をまったく行なわないユーザーに対し、証券会社の判断で契約を解除する場合もあるという。
一方、マルサントレードでは6月23日から信用取引を開始するとともに同取引の委託手数料を従来比60%強引き下げたが、7月10日には株式取引の手数料も引き下げる予定。
「疾風くん」の画像イメージ |
(2000/7/6)
[Reported by betsui@impress.co.jp]