ソフトバンク・イーコマースや菱食ら5社、ワイン専門のインターネット販社設立

■URL
http://www.softbankec.co.jp/ （SBイーコマース）
http://www.ryoshoku.co.jp/ （菱食）
http://www.yahoo.co.jp/ （ヤフー）
http://www.suntory.co.jp/ （サントリー）
http://www.mercian.co.jp/ （メルシャン）

　ソフトバンク・イーコマースは12日、食品・酒類などの流通を手掛ける菱食、ヤフー、サントリー、メルシャンと合弁会社「イー・ショッピング・ワイン（eS-Wine）」を設立したと発表した。

　会社の設立は5月26日付けだが、その後に通信販売酒類小売業免許を取得したため、発表が遅れた。新会社の資本金は3億円で、出資比率はイーコマースが52％、菱食が30％、ヤフーが10％、サントリーとメルシャンがそれぞれ4％。代表取締役には宮内謙 ソフトバンク・イーコマース代表取締役社長が就任する。

　新会社は、インターネットを利用したワイン専門の電子商取引サイトを11月から開設する。このほか、「Yahoo! ショッピング」内にはeS-Wine支店のようなかたちで出店する計画。営業開始当初は約1,500点のワインを用意。商品を検索しインターネットを通じて注文することができる。ワインの鮮度などを考慮し、コンビニエンスストアなど店舗を配送先に選べるようにはしないで、ヤマト運輸の宅配サービスにより受け取ることとする。決済方法は、クレジットカード、コンビニ前払い、宅配代引きから選択できる。

　ワインの物流センターは、菱食グループの酒類カンパニーであるリョウショクリカーが擁する「川口RDC」を利用する。今年3月に完成したばかりの酒類専用定温物流センターで、世界的にも稀な最新鋭の設備。

　また、このサイトでは単にワインを販売するだけではなく、ワインに関する産ざまざまな情報も提供していく。メルシャン社長の鈴木忠雄氏は「ほかの酒類と違ってワインは独特の文化と豊富な種類があるため知識の向上とともに市場が拡大していく傾向がある商品で、これほどインターネットで販売するのにふさわしい商品はない」と述べた。

　今後はアイテム数を順次増やしていくほか、eS-Wineオリジナルワインの開発や、推奨ワイン情報、ワインを飲んだ感想の紹介、ワインの飲食会の開催などオフラインでの展開などを行なっていく予定。具体的な売上目標などは現時点で未定だが、ほかのソフトバンク・イーコマースグループ企業と同様に3年目での黒字化を目指している。

　なお、eS-Wineはイーコマースグループとして昨年11月にオープンした書籍の「eS-Books」、玩具の「eS-Toys」、今年5月にオープンした自動車関連用品・部品の「eS-CarGoods」に続く、4弾目のイー・ショッピング事業となる。

(2000/7/12)

[Reported by betsui@impress.co.jp]