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「アイジェント」のAI動作イメージ。ユーザーの嗜好でリアルタイムで変化する |
「アイジェント One to One サーバー」(以下アイジェント)は、商品データベースやWebサーバーと連動して使用するもので、以下の機能を持つ。
1)サイト側はまず各商品の属性や特徴を細かく抽出し、「セマンティック・ネット」(意味ネットワーク)と呼ばれるデータベースを作成する。
2)ユーザーがサイトを訪れると、どこをクリックしてどのページに行ったか、何を購入したかなどの、サイト内の行動が観察・記録される。
3)2.のデータを基に、AIがユーザーの嗜好を学習して「セマンティック・ネット」と学習結果を照らし合わせ、ユーザーが好みそうな商品や情報とのマッチングをリアルタイムに行なう。
4)該当した商品を“オススメ”として、ユーザーが見ているWebページに表示させたり、該当情報が掲載されたページへのナビゲーションを実施する。
このため、ユーザーとWebサイトが1対1の感覚でリコメンドなどが実施でき、現実のショップで販売員が客の要望や好みを聞いて商品を薦める行為が、オンラインで可能になる。その結果、ユーザーのリピート率や購買率が上がり、顧客ロイヤルティを向上できる効果があるという。またアンケート回答などユーザーの個人データ入力を必要とせず、ユーザーのプライバシーや匿名性を守ったサービスが提供できる特徴もある。
シルバーエッグ・テクノロジーの代表取締役会長のトーマス・フォーリー氏によると、「アイジェントに適するのは、CDや書籍・ゲームなどのメディア企業、旅行や不動産などのサービス、ワイン・PCといった知識を必要とする商品、オークションやポータルサイトなどの総合・複合サービスが挙げられる。Webサービスの8割はアイジェントを導入するメリットがある」という。
同社はこの製品を、アコア社のブックマークサービス「WebCherry」や、大阪のアウトドアショップサイト「ナチュラム」(8月導入予定)など、数社に導入、また予定をしている。今後は販売パートナーと提携してさらに拡大を目指し、今年後半に12件前後の導入と、約1億円の売上げを狙う。
(2000/7/14)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]