イーレディー株式会社(以下イーレディー)は、女性向けのECサイト「eLady.com」を27日に正式オープンした。高級ブランド品をメインとし、他のECサイトとの差別化を図る。
サイトの内容はコンテンツ部分とEC部分に大きく分かれている。コンテンツ部ではファッション評論家の大石尚氏をエグゼクティブチーフエディターに迎え、世界の高級ブランドの歴史や背景を解説するコラム、各国ファッションショーの情報などを毎日更新で提供する。
EC部の基本はブランド品の個人売買だ。eLady.com内に「ショップ」を作り、自分の持っている商品の販売やオークション出品、購入ができる(会員登録が必要)。
ユニークな点は商品の集配・配送を自社物流センターで行なう点だ。オークションサイトで偽ブランド商品が横行する現状から、売り手から商品を一度ピックアップし、品質検査を行なってから買い手に発送するシステムで、不正品を排除する。品質チェックは国内外の専門家からの指導を受け、ブランド商品と不正品の双方の知識を持つ担当者が行なう。eLady.comから購入した商品が不正品だった場合は返金を保証する、また24時間対応のコールセンターを設置するなど、安心して購入できることに力を注いでいる。
通常のオークションサイトに比べて煩雑な手段を取ってまで、なぜ高級ブランドなのか? イーレディ社長のニール・プラティック氏は、「バブル以降も、ブランド品のステイタスは全く下がらず、今や日本は世界で最大の高級ブランド商品マーケットになっている。またオークションサイトでも毎月多数のブランド商品が出品されている」と述べている。日本の女性のブランド志向を捉えた上で、安心できるシステムと共に提供するという狙いだ。
同社は今年中にeLady.comで100万ページビューと10万人の会員、2001年末までには500万ページビューと100万人の会員の獲得を目標としている。収益源は商品売買時の20%のマージンと広告収入で、今後BtoBのソリューション提供なども行なう予定だ。
(2000/7/28)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]