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【業界動向】

MotorolaとCiscoの合弁会社「Invisix」が日本上陸
3Gを視野に入れた携帯端末向けのワイヤレスシステムを提供

■URL
http://www.invisix.com/ (Invisix)
http://www.motorola.com/aspira/ (Motorolaサイト内のAspiraコーナー)
http://www.cisco.com/ (Cisco Systems)

記者会見の様子。中央がインビジクス社長の平尾新氏
デモ機材は実際に使用しているもの
 米MotorolaおよびCisco Systemsは、合弁会社「Invisix」の日本法人「インビジクス株式会社」(以下インビジクス)の設立を発表した。

 Invisixは'99年2月にMotorolaとCiscoの合弁で設立。IPベースのモバイルアプリケーションシステムの構築やコンサルティングを目的として設立された。現在英米3ヵ所で技術センター「Center of Excellence」を稼働してサービスを行なっている。
 同社の中心は、Motorolaが開発したIPベースの無線ネットワークプラットフォーム「Aspire」を用いたシステム構築だ。「Aspire」は携帯電話やPDA・PCといった接続端末を問わずに、IPネットワーク上のアプリケーション利用を可能にするもの。回線ベースのWAPアプリケーションをパケットベースのHDMLアプリケーションにインプリメントできるほか、第3世代携帯電話システム(以下3G)で利用した場合、複数のコネクションを同時に進行できるなどの特徴も持つ。説明会ではAspireを利用したサービスのデモを行ない、携帯電話からのインターネットオークションへの入札や、FAX・音声・電子メールを統合したメッセージングサービス(IPユニファイドメッセージング)への携帯電話からのアクセスなどを披露した。

 インビジクスは米Invisixの100%子会社で、資本金は1,000万円。日本を含むアジア・太平洋全域を対象とし、次世代携帯電話の標準技術「W-CDMA」や「CDMA IS95-B」とAspireを軸としたコンサルティング、システム構築を行なっていく。主な対象は通信事業者で、すでに韓国のKTL、ベトナムのVinaphoneとプロジェクトを開始している。年内に数件のプロジェクトを立ち上げる予定で、来年は10件を目指す。またNTTドコモとモトローラがこの秋から開始する3Gの試行実験にプロダクトマネージメントとサポートで参加する予定で、実験を通してのアピールも積極的に行なっていく。

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[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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