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http://www.trendmicro.co.jp/company/news/news000802.htm
トレンドマイクロは2日、ウイルス対策ソフトの最新版「ウイルスバスター2001」を9月8日より発売すると発表した。従来のウイルス検知機能に加え、不正アクセスからパソコンを守る新機能などが追加された。Windows 95/98/NT4.0/2000/ME(予定)に対応。価格は8,500円。
主な新機能は、「パーソナルファイアウォール」「インテリジェントアップデート」「2モード・ユーザー・インターフェース」など。パーソナルファイアウォールでは送受信するパケットを監視し、特定のIPアドレスやポート番号のアクセスを遮断。トロイの木馬などを利用した不正アクセスを防止する。これらの設定はユーザーが任意に行なえるが、あらかじめ既知のトロイの木馬に関するデータベースを搭載しており、ユーザーによる設定なしでも利用できる。従来版でもメールに添付されたトロイの木馬プログラムなどを検知する機能があったが、パーソナルファイアウォール機能により、万一感染してしまった場合でも外部からの不正アクセスや操作を遮断できるようになった。また、PINGなどを利用したDoS攻撃も防止できる。インテリジェントアップデートは、ウイルスの定義ファイルを最新に保つ機能。パソコン起動後にインターネット接続が検知されると、自動的にトレンドマイクロのサーバーを確認し、最新定義ファイルの有無を知らせてくれる。2モード・ユーザー・インターフェースでは、主要な機能のオン/オフだけで設定できる「Easyモード」と、詳細な設定が行なえる「Advanceモード」を用意した。同社では、操作性を損なうことなく、機能を充実したとしている。
ウイルスバスター2001は、パソコンショップや量販店などのほか、セブン-イレブン・ジャパンらの展開するECサイト「7dream.com」などを通じて販売。1年間で36万本の販売を目指す。7dream.comでは、パソコン初心者に向けて、ウイルス対策ソフトがすでに個人ユーザーでも「あたり前のもの」となっていることをアピールしていく考え。セブン-イレブン店頭で配布している無料情報誌に連動記事や広告を掲載するほか、パソコンとネット接続サービスなどをセットした初心者向けパッケージ商品などへのバンドルも検討しているという。
パーソナルファイアウォールの設定画面。 記者発表会では実際にハッキングツール を用いて不正アクセスを行ない、これを 遮断するというデモンストレーションが 披露された |
セブン-イレブン・ジャパン常務取締役 情報システム本部長/セブンドリーム・ ドットコム取締役営業本部長の碓井誠氏。 7dream.comにおけるウイルスバスター 2001の販売戦略についてコメントした |
ビデオレポート(RealPlayer) |
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(2000/8/2)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]