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【調査結果】

79%の学生が「これからもCDを買う」、Napsterの影響やいかに

■URL
http://www.greenfield.com/pages/go_article.asp?aid=1341

 ファイルシェアリングソフトNapsterが音楽業界に与える影響が裁判や世論の中で議論されている中、新しい調査結果が発表された。これはGreenfield OnlineとYouthStream Media Networksが共同で1,135人の大学生を対象に調査したもの。

 それによると、58%の学生が「Napsterを使って音楽をダウンロードしたことがある」と答えたが、79%の学生は「これからも音楽を買い続ける」と回答した。また3分の2の学生は「CDを買う前に試聴するためにNapsterを利用した」と答えている。Napster以外のダウンロード音楽について含めると、73%の学生が「インターネットから音楽をダウンロードしたことがある」と答えた。どれくらいの曲数をダウンロードしたかについては、61%が「100曲まで」、23%が「101曲から500曲の間」、残りの16%は「501曲から1,000曲の間」と答え、かなりのヘビーユーザーも多いことが伺える。またこうしてダウンロードした音楽を使って35%の学生が自分専用のCDを制作しているともいう。

 さらに「なぜインターネットから音楽をダウンロードするのか」との問いに対しては72%が「音楽を直接コンピュータから聴くため」、44%が「CDはお金がかかりすぎるから」41%が「新しいあるいは無名のアーティストの曲を聴きたいから」と答えた。

 Napster社は同社のサービスがCDをマーケティングするためのツールとして最適であるとの主張をしているが、この調査結果を見ると確かにそう受け取ることもできるだろう。片方で逆の立場に立てば、21%の学生は「これからも音楽を買い続ける」とは答えなかったわけで、影響は深刻だと考えることもできるだろう。ただ、音楽をダウンロードした学生の39%が100曲以上ダウンロードしていることを考えると、ダウンロード音楽には普及するに十分の魔力があるといえるのではなかろうか。

(2000/8/6)

[Reported by taiga@scientist.com]


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