■URL
http://www.osdn.com/
米VA Linux Systemsは15日、全世界で行なわれているオープンソース技術に関する活動を支援するための拠点となるサイト「Open Source Development Network」(OSDN)を開設したと発表した。現在はベータ版が運営されている。
このサイトは実務的にVA Linuxによって運用されるものの、基本的に非営利で、多くのスポンサーの賛助によって運営されていく。提供されるサービスは、オープンソース技術の開発のためのASPとして有名なSourceForge、技術者の質問に答える人を集めているコミュニティーサイトQuestionExchangeなどの開発系のサービスのほか、議論するための場所として、最新のニュースとオープンな議論で知られるSlashdot、Linux関連情報サイトのLinux.com、オープンソース技術関連メーリングリストのアーカイブGeocrawler、オープンソースニュースサイトのNewsForgeなどが加わる。また、開発した技術の配布拠点として、Freshmeat、Themes.org、のほか、開発者のためのオンラインストアThinkGeekも加わる。このようにOSDNで提供される情報、サービスは複数の有名サイトを横断するもので、ここに行けば必要な情報はほとんど集まるようになっている。
また、オープンソース技術などに関わるコミュニティーが独自にコンテンツを編集することも可能な「Community Content Provider Program」という制度も設けられている。今のところこの制度を使ってコンテンツを提供するのはDebian、FreeBSD、Gabber、KDE、NetBSD、Samba、PHP、XFree86となっている。OSDNで提供されるコンテンツはすべて正当性と編集の独自性を確認される仕組みになっており、読者が安心して情報を受け入れることができるよう配慮するとしている。
なお、OSDNを技術的、設備的に支え、オープンソース開発者を支援するための「OSDN Technlogy Partner Program」の創立メンバーとしてCompaq、EMC、Hewlett-Packard、IBM、Intel、Sunが加わったことも同時に発表された。
(2000/8/17)
[Reported by taiga@scientist.com]