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【業界動向】

米Intel、ピア・ツー・ピアのためのワーキンググループを設立

■URL
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/cn082400.htm

 米Intelは現在開催されているIntel Developer Forumにおいて、NapsterやGnutellaなどのソフトウェアで注目されているピア・ツー・ピア技術推進のためのワーキンググループを設立すると発表した。この技術に関しては、Intelの社長兼CEOのCraig Barret氏が基調講演の中で触れ、「業界が一団となって推進していく必要」があると言及していた。

 24日に行なわれたキーノートスピーチの中で、Intel副社長兼CTOのPatrick Gelsinger氏は「ピア・ツー・ピアコンピューティングはかつてブラウザーがインターネットの発展にとって重要であったような仕方でインターネットの未来にとって重要になる可能性がある」とその重要性を指摘。さらに今後の発展の仕方については「我々が見てきたこのモデルのインパクトは主にコンシューマー分野であったが、ピア・ツー・ピアコンピューティングはビジネス分野のコンピューティングでも大きな役割を果たすポテンシャルがある。ピア・ツー・ピア機能を付加することによって企業は既に存在するテラフロップスものパフォーマンスとテラバイトもの記憶容量を使うことが出来るようになり、今日のアプリケーションをより効果的にし、将来は全く新しいアプリケーションを可能にするだろう」とコメントした。

 こうした分野においては現在ベンチャー企業のDistributed ScienceやPopular Powerと言った企業が取り組んでおり、SETI@Homeのような仕組みのスクリーンセーバーのようなソフトをダウンロードしてもらい、それを使って新薬開発や油田探索のための計算を行えるような仕組みを模索している。この2社は今回結成されたこのワーキンググループの創設メンバーとなったが、そのほかにもHewlett-PackardやIBMなど17社が加わっている。

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(2000/8/25)

[Reported by taiga@scientist.com]


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