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ITに対する投資の仕方では欧州の方が米国の先を行っていると米調査会社IDCが報告している。
この投資方法とは、IDCのStephen Minton氏によると「ハードウェアの箱やワイヤーやケースなどよりもソリューションにもっと焦点を当てる」投資の仕方だという。現在のIT投資について同氏は「ハードウェアはITソリューション全体の中で見れば今や小さな割合を占めるに過ぎず、ほとんどはソフトウェアやサービスで占められている」と指摘した。
しかしながらこうしたIT投資の流れがあるにもかかわらず、米国におけるIT投資の中でハードウェアが占める割合は42%もあり(1999年度)、それに対して西欧ではハードウェアの占める割合は38%、英国だけを見れば32%と、米国のそれを大幅に下回る結果となった。
それだけでなく、スウェーデンではテクノロジーがGDPに占める割合が米国を上回り、英国ではIT投資がGDPの中で3番目に大きな分野となった。さらにスイス、デンマーク、ノルウェーは人口あたりのIT投資では世界で最も多く、スウェーデンとフィンランドがすぐ後に引き続いている。
このように欧州各国は国力に占めるITへの取り組みにおいても、IT投資の質においても、米国を大きくリードしている可能性がこの調査結果から見て取れる。
(2000/8/28)
[Reported by taiga@scientist.com]