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【業界動向】

東西NTT、ダイヤルQ2利用のインターネット番組へ新対策

■URL
http://www.ntt-east.co.jp/aboutus/news/helloinfo/200013-1.html (NTT東日本)
http://www.ntt-west.co.jp/q2/index.html (NTT西日本)

配布プログラムで表示される画面  NTT東日本およびNTT西日本(以下NTT)は、ダイヤルQ2を利用したインターネット接続コンテンツについての改善施策を発表した。

 アダルトサイトなどで提供する画像閲覧ソフトを使用した際に、自動的にダイヤルQ2に接続され、課金されるケースはよく知られている。最近ではダウンロードの際にデフォルトのインターネット接続設定をダイヤルQ2番号に勝手に変更するものも見られる。この場合、以後のインターネット接続がすべてダイヤルQ2経由となり、Q2番組にアクセスしていないのに高額な料金を請求される、さらに悪質なケースといえる。
 今回NTTが発表した改善施策は、こういったケースに対応するものとなる。これまで東西NTTが行なってきた料金請求書やパンフレットによる注意勧告だけに留まらず、プログラムや時間あたりの課金額上限の引き下げなど、具体的な対策が実施される点が特長だ。

 対策の内容は3点あり、まず「ダイヤルQ2接続チェックプログラム」の無料配布がある。このプログラムをPCにインストールすると、インターネットに接続する電話番号がダイヤルQ2番号である場合、画面で「ダイヤルQ2で接続されること」を知らせてくれる。現在はWindows98にのみ対応している。
 次に、ダイヤルQ2利用の情報提供業者に対して、情報の表示を義務づける。接続ソフトで接続する際に、画面上に情報提供者名・ダイヤルQ2番号・情報料・通話料などを表示させる形になる。
 画面でユーザーに注意を促す前二者に加え、NTTはインターネット接続コンテンツ用に課金料金の上限設定の対策も設けている。現在、ダイヤルQ2の情報料は3分あたり最大300円だが、インターネットに接続する番組については、上限額を3分あたり90円に設定する。これは今年12月から順次実施する予定で、実施するまでの間は情報料が3分90円を超える番組は、新たな開設を受け付けない方針だ。

 インターネットユーザーの急速な増加もあって、なかなか減らないダイヤルQ2被害。今回の改善施策がどういった効果をもたらすかに注目したい。

(2000/10/4)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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