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■URL
http://www.3com.com/news/releases/pr00/oct0400a.html (3Comのリリース)
http://www.planetproject.com/ (Planet Project)
米国のネットワーク機器メーカー3comは、世界各地の人々を対象としたインタラクティブアンケート「Planet Project」を11月に開催すると発表した。
これは11月15～18日（日本時間で15日午後8時～19日午前7時）に、同プロジェクトのWebサイトからアンケートに答えてもらうものだ。プロデュース兼リーダーは書籍「24 Hours in Cyberspace」などを手がけたRick Smolan氏（Against All Odds ProductionsのCEO)。この調査に必要なプログラムの開発には、3Comのエンジニアと開発者数十名が2万時間以上を費やした。また期間中は53台のサーバーを連続運用し、常時100人のスタッフが待機するという。
アンケートは“宗教・信条・不安”、“健康・福祉”、“結婚”など8ジャンルに分かれ、各20の設問がある。1ジャンルだけに回答することも、全ジャンルに答えることも可能だ。回答は即座に集計され、その時点で集まっている回答結果データと、自分の回答とをオンラインで比較できる。また集まったデータはプロジェクトのパートナーである調査会社Harris Interactiveが分析し、後日公開する予定だ。
世界の人々を対象としているため、Webサイトは英語、日本語を含む8カ国語版を用意。またインターネットが普及していない地域には、ボランティアと3Comの社員などで構成された「Planet Pollsters」と呼ばれる調査員（約3,000人を予定）が派遣され、PDAやノートPCなどのモバイル機器を使ってアンケート回答を集めることになる。これによってインターネットユーザー以外の声も多数集めるとしている。
3Comでは、このプロジェクトを「デジタルデバイドについて世界の人たちに注意を促し、どうやったらその格差がなくなるかを皆で考えるための最初のステップ」(スリーコムジャパン 土本社長)だという。アンケートデータから、インターネットユーザーとそうでない人々の違いを見ることで、デジタルデバイドを意識することができる、という観点だ。
またHariis Interactiveは「地域ごとの調査はやっているが、世界全体の人々を対象に、共通した質問でアンケートを行なうのは前代未聞と言える。この調査をベースにして、さらに何を調べればよいかも明らかになるため、今後の調査にも非常に重要なもの」（ハリス・インタラクティブジャパン 青尾社長）として、パートナーとして参加する意図を表明した。
「Planet Project」のWebサイトはすでに開催しており、現在アンケートのための事前登録を受け付けている。
(2000/10/5)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]