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【業界動向】

パーム、日本版インターネットサービスの概要を発表

■URL
http://www.palmos-japan.com/

パームコンピューティング代表のウィル氏
 パームコンピューティング株式会社は、19日東京でデベロッパー向けのイベント「Palm Computing Wireless Summit」を開催した。その基調講演のなかで、日本におけるPalmOS搭載機(以下Palm機)向けインターネットサービスの概要を発表した。

 コンテンツのメインとなるのは「Web Clipping Application」(以下WCA)というアプリケーションを利用するもの。米国では「Palm.net」の名称で提供しているサービスの日本版となる。HTMLで作られたコンテンツを、PalmOS向けに変換して提供するもので、最初に各コンテンツ用のWCAをPalm機にインストールし、その後はオンラインで最新の情報を受信して利用するものだ。

 コンテンツは、自分で好きなものを選んでインストールして使用する形と、あるジャンルのコンテンツをパッケージ化し、一括してインストールする形に分かれている。主なターゲットはビジネスユーザーで、「携帯電話のコンテンツはコミュニケーションとエンターテインメントに適しているが、ビジネスでの利用は難しい。ここではビジネスユーザーと、携帯電話のサービスでは物足りないユーザーに、より充実した機能やサービスを提供する」(パームコンピューティング代表取締役 クレイグ・ウィル氏)という。サービス開始は来春を予定している。

参加を表明している「askU.com」のデモ画面
 日本ではコンテンツプロバイダーとして、本田技研、読売新聞、日経提供の「Biztech」、東芝提供の「駅前探検倶楽部」、ランキングサイトの「askU.com」など、10社以上の参加がすでに決定している。

 また、このサービス開始に合わせ、ワイヤレスでインターネットアクセスが可能な新機種を販売することも明らかにした。NTTドコモのDoPa方式を採用し、9,600bpsでインターネットを利用できる機器を予定している。次世代携帯の登場を控えた現在、この速度では遅いのでは?という指摘が出たが、「米国で販売しているPalmVIIの速度は8,000bpsだが、快適なスピードで動いている。これくらいの速度でも十分といえる」(ウィル氏)としている。

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■【2000年5月24日】パーム社、日本でPalm OS向けWebサービスを2001年に開始

(2000/10/19)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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