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【新サービス】

Amazon.comが日本でのサービスを開始、まず和洋書の販売から

■URL
http://www.amazon.co.jp/
http://www.amazon.com/

Amazonマークの前で肩を組むベゾス氏と長谷川氏
 Amazon.com(以下Amazon)が、ついに日本でのサービスを開始した。
 11月1日に米国幹部らを迎えて行なわれた記者会見と同時にオープンし、和洋書170万タイトルを扱う、国内最大級規模のオンライン書店が誕生した。

 米CEOのJeffrey P.Bezos(ジェフ・ベゾス)氏は「Amazon.comは、地球上で最も顧客重視の会社を目指している。日本でもサービスを展開できることになり、本当に嬉しい。またこれまで海外のAmazonを利用してくれた19万3,000人の日本のお客さんたちにお礼を言いたい」と、日本版開設の喜びを語った。この言葉を受けたアマゾン・ジャパン(以下アマゾン)のカントリーマネージャー・長谷川純一氏は「これだけの数の顧客を持っているから、オープンと同時に日本でナンバーワンの書籍サイトになったと言える。この地位を今後どこまで伸ばしていくかが課題」と発言。強力なブランド力で、他のオンライン書店より優位に立っていることを強調した。

 日本法人の正式名称はアマゾン・ジャパン株式会社。当面は和書・洋書含めた書籍の販売を行ない、追って他ジャンルの商品や、音楽データなどのダウンロード販売も取り扱っていく方向だ。和・洋含めた書誌データベースでは、和書110万タイトル・洋書60万タイトルの検索が可能だが、実際に取り扱うのは60~70万点という。
 本の内容は目次や扉写真のほか、数十万点にのぼる書評や概要を掲載。雑誌「ダ・ヴィンチ」「日経ビジネス」などに掲載の書評や、米版の書籍情報の翻訳も掲載していく。和書は定価での販売だが、洋書は米Amazonと同様、最大30%の割引率で販売される。またレコメンデーション機能や顧客による書評など、米Amazonと同様のサービスを展開していくが、購買履歴の蓄積などが必要なため、実装は2~3ヵ月後になる予定だ。
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 配送は千葉県市川市に専用物流センターを設け、配送は日本通運のペリカン便で行なわれる。通常は有料だが、12月31日までは開設記念キャンペーンとして無料で配送を行なう。またアマゾンに掲載されている書籍の書評を投稿すると、毎週抽選で1,000名にAmazonギフト券が贈られる「カスタマー・レビュー・コンテスト」も実施中だ(12月5日まで)。

 なお、このところ伸び悩んでいる株価について訊ねられたベゾス氏は「確かにAmazonは株価を落としているが、過去3年間において、株価は20倍以上となっており、これまでの株主への還元を誇りに思っている。むしろ1999年は市場が異常だった年で、2000年は市場に正常な懐疑主義が戻ってきたとも言える。これから懐疑主義がもっと強くなっていくと、より勝ち組が強化されていくだろう」と述べ、不安視する向きを一蹴した。

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(2000/11/1)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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