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■URL
http://www.idg.co.jp/expo/iw/
今年で3回目となるインターネット関連の総合展示会「Internet World Japan 2000」が、11月29日より開幕した。今回の出展および参加企業は全部で132社、セミナー・講演は116件を予定している。会場は幕張メッセの9・10ホールだが、10ホールは講演・セミナー会場として使用しているため、展示は実質的にホール1つ分となる。
今回はテーマに「ニューエコノミーの創造」を掲げているため、会場内はビジネス関連の展示がほとんどだ。特にデータセンターやナレッジマネジメント、ASPといった現在のITビジネス・キーワードは、そこかしこで見受けられた。会場ではインテルや日本ユニシスなどの巨大なブースが目に入るが、全体的には小規模のブースで出展している企業が多い。またこのイベントで発表された新しい製品などがほとんど見当たらなかったのは残念なところだろう。入場者の列などもなく、小粒な感じは否めない。
その中で気になったのは、音声電子メールやファクスと統合した“ユニファイドメッセージ”などの音声を利用するサービスや製品だ。1つはエブリネットによるユニファイドメッセージのASPサービス「EveryNet WEB」。Webブラウザーから利用できるサービスで、Webメールとボイスメッセージ、ファクスを統合し、携帯電話でアクセスや操作が可能になっている。1つのメールアドレスにつき1ヵ月800~1,500円で利用でき、導入はWebブラウザーを用意するだけという簡便さが特徴で、今後電子メールの読み上げなどにも対応するという。またアドバンスト・メディアの不特定話者に対応できる音声認識エンジン「Ami Voice」も注目だ。事前のエンロールメントは不要で不特定多数のユーザーの音声に対応できるのが特徴で、音声対応Webサイトの構築や、デジタルキオスク端末などへの搭載が予定されているという。
ユニファイドメッセージをASPで提供する「エブリネット」
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牛のマスコットも人気だった「Tucows」
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韓国発の注目サーチエンジン「Wakano」も出展
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ビジネス関連ということでは、海外企業の日本進出を狙った出展もいくつか見受けられた。目に付いたのはまず「Tucows.Inc」。ソフトウェアダウンロードやドメイン名登録管理システムの販売を行なうOpenSRS事業などで知られる米国の企業だ。日本でも事業開始を予定しており、提携先を検討している段階という。他にはWebサイトでのアフィリエイトプログラム事業を行なう米企業「Comission Junction」や、女性の顔の画像を取り込み、ECサイトの商品である口紅やアイシャドウの色をその上で自在に再現することで売上貢献を図るサービスを提供する「EZface.com」などがあった。また47ヵ国語対応のテキスト入力・表示システム「SLANGSOFT」も気になる存在だ。JAVAを利用しているため多彩なOS上で稼動するもので、携帯端末上でも利用が可能という。
今回の「Internet World Japan」では100以上のセミナー・講演を聞くことができる。セミナー会場はオープン形式になっているものが多く、外から講演を聞いていたり、様子を確かめてから中に入る人も多かった。無料のセミナーも多いので、ちょっと覗く感覚で立ち寄ってみても収穫はあるだろう。
「Internet World Japan 2000」は12月1日まで、幕張メッセ9・10ホールで開催中だ。
NTTファシリティーズではデータセンターの30分の1モデルを展示
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NetworkSolutionsはCrayfishらと大規模ブースで出展
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なぜ恐竜? ジェイシーエヌランドは素材ダウンロードサービスを提供
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(2000/11/29)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]