セブンドリーム、店舗用端末「セブンナビ」でのサービスを開始
2001年1月までに都内セブン-イレブン約1,200店へ展開

■URL
http://www.7dream.com/ (セブンドリーム)
http://sej.gsc.ne.jp/06/0601/0601link/048.html (リリース)

「セブンナビ」の幅は46cm

　株式会社セブン-イレブン・ジャパン（以下セブン-イレブン）と株式会社セブンドリーム・ドットコム（以下セブンドリーム）は、マルチメディア端末「セブンナビ」のセブン-イレブン店舗への導入を開始した。すでに東京都内の2店舗で稼動しており、2001年1月末までに都内約1,200店へ導入を図る。

　「セブンナビ」はタッチパネル式液晶ディスプレイを搭載した、縦型マルチメディア端末。OSにWindows2000を採用し、Microsoft SQLサーバーによるシステムを利用している。ハードとしては16倍速のMDドライブ、写真画質プリンター、携帯電話用接続コネクター、メモリーカードドライブ、スキャナー、CCDカメラなどを内蔵し、多機能なサービスに対応できるのが特徴だ。NECやソニー、富士フイルムなどの協力により開発されたという。
　ネットワークを利用して、PCや携帯電話など多彩な形態に対応するのがセブンドリームの特色だが、この「セブンナビ」でもその特色は活かされている。なんと3Mbpsの衛星インターネットと64Kbpsの専用線で、ネットワークに接続されているのだ。さらにセブン-イレブン各店に設置のカラーコピー機やバックヤードPC、今後設置予定のATM端末と店内LAN接続をして、連携したサービスを扱える特徴も持つ。

　今回「セブンナビ」のサービスで開始したのは、「ショッピング」「フォトプリント」「旅行＆レジャー」「CD＆DVD」。このうち「フォトプリント」以外は、すでにWebサイト「7dream.com」や、携帯電話サイト「ぷちdream.com」で展開しているサービスからセレクトしたものが提供されている。
　「ショッピング」では、トイ＆ホビー・時計・ギフトなどからピックアップした約200アイテムでサービス開始し、徐々に品揃えを増やしていく。旅行＆レジャーは海外47アイテム・国内宿泊4,500アイテムからはじめ、年内にディズニーランドなどのアミューズメント施設のチケット予約も対応する。「CD＆DVD」は発売前の新作の予約受付を行ない、追って旧作の販売も実施する方向だ。

使用中の様子。画面はタッチパネル用に大きなアイコンなどで構成されている

　一方、マルチメディア端末ならではのサービスも開始される。1つは「フォトプリント」。デジタルカメラ画像をスマートメディアなどから読み込み、加工・印刷ができるものだ。スキャナーからの銀縁写真取り込みや、キャラクターフレームと組み合わせることもできる。
　さらに12月8日からは、「ミュージックダウンロード」を開始する。好きな楽曲をMDにダウンロード販売するもので、当面はインディーズ系アーティストを中心に展開、追ってメジャー系アーティストの楽曲も提供する。事前に「セブンナビ」に700曲程度を蓄積してダウンロード時間を短縮、楽曲によりジャケットや歌詞カードのプリントサービスも付加と、ダウンロード販売が初めての客でもなじめるように工夫されている。
　「セブンナビ」での決済は、端末に直接金額を投入する（2,000円まで）方法と、伝票を印刷して店頭レジでの決済、クレジットカード、代引きといった形がある。トラブルや操作でわからないことが起きた場合、端末上部の受話器からサービスセンターへ通話できる。サービスセンターではVoIP技術を用いて、客と同じ画面を見ながらトラブル解決が可能という。なおこの電話は、旅行商品注文時の確認にも使われている。

　セブンドリームでは、今回の展開を第一ステップとして、都内店舗への展開後は端末の利用状況やサービス内容を実地検討。2001年夏には完成版「セブンナビ」をリリースし、その後7～8,000店舗に展開する予定だ。狭い店舗の場合、ゲーム関連ディスプレイの什器変更などで設置場所を作るという。「セブンナビ」は1日2時間、4～50人ほどの客からの利用を予定し、年間取り扱い高で千数百億円程度を見込んでいる。
　今後は「セブンナビ」搭載のCCDカメラやスキャナーで客の顔写真・身分証明書を取りこみ本人確認を行なう「携帯電話販売」や、ザウルス・携帯電話へのコンテンツダウンロードなどのサービスを追加していく。さらに、将来的にはBluetoothにも対応する方向だ。

◎関連記事
■【2000年6月22日】セブンドリーム・ドットコム、7月よりサービス開始

(2000/11/30)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]