三省堂、日本最大の辞書検索サービスを2001年1月に開始

■URL
http://www.sanseido.net/

三省堂の五味社長

　株式会社三省堂は、日本最大級の辞書検索サービス「三省堂Web Dictionary」を、2001年1月12日より開始すると発表した。

　これは同社の辞書から16タイトル・120万語を検索できる有料の辞書検索サービスで、この検索をメインコンテンツとして、「ことばのポータルサイト」を目指すというものだ。
　検索可能な辞書は「大辞林」「新明解国語辞典」「エクシード英和辞典」「エクシード和英辞典」「クラウン仏和辞典」「クラウン独和辞典」「コンサイス日本地名辞典」など13タイトル。これらを半年1,000円、1年2,000円で個人向けに提供する。辞書の検索では、完全一致・前方一致・後方一致・全文検索が可能で、複数の辞書を横断しての検索もできる。また、検索用ソフト「HotLink」を無料で提供する。
　また「三省堂Web Dictionary」には無料版もあり、こちらでは「デイリーコンサイス英和辞典」「デイリーコンサイス和英辞典」「デイリーコンサイス国語辞典」の3タイトルが検索できる。さらに有料辞書のなかから、毎週1冊が無料で検索できるサービスも予定している。

Web Dictionaryのトップページ（イメージ）

　三省堂社長の五味敏雄氏は、「Webと共存・共栄しながらマーケットを広げていきたい」と述べ、紙の辞書を職場で使っている人が自宅で利用する場合や、またモバイル環境などで役立つことを期待していると語っている。同社は「三省堂Web Dictionary」で1ヵ月500万ページビューを予定、初年度の個人会員3万人を見込んでいる。また法人向けに複数アカウントの発行や、同サービスのASP提供なども予定しており、初年度売上は約1億円を目標にするという。
　なお、現在三省堂がgooやYahoo!に提供している検索サービスは引き続き行なっていくが、「Web Dictionary」の開始後はこちらと連携した形をとっていく方向だ。

(2000/12/4)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]