【業界動向】

米Sun、XML用Java APIの早期版をリリース

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http://java.sun.com/jdc/
http://industry.java.sun.com/javanews/stories/story2/0,1072,32148,00.html

 米Sun Microsystemsは、XML用のJava API「Java API for XML Messaging(JAXM)」と「Java API for XML Parsing(JAXP)」の早期版をリリースしたと発表した。同社のJava開発者向けサイトで無料公開されている。

 JAXMは、企業間取引向けのメッセージング機能に用いるAPI。HTTPやSMTP、FTPプロトコルに基づく通信インフラ上で、XMLメッセージとXML以外のメッセージの双方のパッケージやルーティング、配送などを可能にする。また、標準仕様「ebXML」を始めとする多くのXML仕様に対応する。現在、JAXMのドラフト仕様が公開されており、最終版は2001年初頭に出荷開始される予定。

 一方のJAXPは、Javaを使ってXML文書の読み出しや操作、作成などを行なうAPI。JAXP v1.1では、W3Cが11月に勧告した「Document Object Model(DOM) level 2」や、XMLパーサーの業界標準「Simple API for XML(SAX) level 2」、W3Cが策定した標準仕様「XSL Transformations(XSLT)」に対応する。

 これら2つのAPIは、「Java API for XML Data Binding(JAXB)」とともに、Java 2プラットフォームにおけるXML対応の中核となる。JAXBは「Adelard」という開発コード名で呼ばれていたもので、Java開発者コミュニティ「Java Community Process (JCP)」において、間もなく開発が完了する予定だ。これらXML用のJava技術により、JavaコードとXMLデータを協調したJavaアプリケーションの開発が容易になるとしている。

(2000/12/5)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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