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■URL
http://www.webstandards.org/netscape6.html
全てのブラウザーでWebページが同じように見えるようにするため、標準規格の採用をブラウザーメーカーに訴え続けている団体「The Web Standards Project」は5日、Netscapeが「最もよく標準に合致したブラウザーを開発した」と高く評価する声明文を発表した。
Netscapeが開発した新しいブラウザー「Netscape 6」はNetscape自身の製品を含めて他のすべてのブラウザーよりも正確に標準規格を反映しているという。Netscape 6はHTML 4、XML1.0、CSS-1、DOM level1、ECMAScript、そしてCSS-2の主要部分をサポートしている。
The Web Standards ProjectのグループリーダーJeffrey Zeldman氏は「最近いくつかの鍵となるWebの標準規格を完全にサポートしたブラウザもあるが、Netscapeが今回達成したのと同じぐらいまで行なったものはない。The Web Standards Projectが結成された時、われわれはブラウザーメーカーに5つの鍵となるWebの標準規格を採用してくれるように頼んだ。Netscapeはわれわれが頼んだことをその通りに達成してくれた。」
The Web Standards Projectは、このようにNetscape 6を讃える一方で、問題があることも認めている。The Web Standards Projectの委員を務めているSteve Champeon氏は「バグがまだある。われわれはMozillaプロジェクトの協力の下Netscapeがそれらを直すことを期待している」と話した。
しかし、Netscapeがこれらの標準規格を受け入れたからといってWebの標準規格が安泰なわけではない。Jeffrey Zeldman氏は「すべてのブラウザーメーカーが同じ標準規格をサポートしない限りうまくいかない。Netscapeが達成したことはひとつの里程標ではあるが、ウェブの標準規格に関する闘いはまだ終わってはいない。」とコメントした。
(2000/12/6)
[Reported by taiga@scientist.com]