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マイクロソフトは、金融情報ポータルサイト「MSNマネーV2.0」の正式サービスを開始した。これまで提供してきた「～V1.0」を大幅にリニューアルし、初心者にも利用しやすいインターフェイスに変更したほか、上級者にはより詳しいデータも閲覧できるようにした。投資に対する意識がまだ低い日本において、特に初心者の利用を開拓することで、インターネットによる金融情報サービスのユーザー拡大を図る。利用は無料。
1999年秋に開始した「～V1.0」は、Exciteなどのコンテンツパートナーとの提携により、金融情報やニュースを総合的に提供するという位置づけのサイトだった。これに対してV2.0では、米国で高い評価を得ているという「MSN MoneyCentral」の技術を日本語版向けにカスタマイズして導入。日本だけでなく、米国やイギリス、フランスなど8カ国の株や投資信託の情報も扱えるようになり、国内銘柄では過去3年間、海外では10年間のデータをチャートで表示できる。さらに、指標分析や決算情報などの財務情報を過去10年間までチェック可能だ。
これらMSNマネーで提供される情報については、ユーザーが登録した銘柄について「ポートフォリオ」として一括管理できるようになっている。各ユーザーのポートフォリオは、「MSN Hotmail」のメールアドレスを認証IDとしてアクセスする仕組み。登録した株や投資信託について、口座の合計額がリアルタイムに換算・表示されるようになっている。海外も含めて複数の口座を管理できるため、資産運用シミュレーションとしてだけでなく、実際に証券を購入してからの資産管理のツールとしても役立つとしている。
このほかMSNマネーでは、ファイナンシャルプランナーによる時事コラムや企業の最新ニュース、金融商品の紹介といった記事も充実させた。また、初心者が銘柄を選ぶのに参考となるアナリストの予想やレーティング、投資信託のランキングなども提供する。銘柄検索については、ビジネスソフト「Office」の技術を利用した「あいまい検索」や、複数の条件から銘柄を絞り込める「こだわり検索」といった機能により、目的の情報を見つけやすいように配慮した。
(2000/12/7)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]