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■URL
http://www.sun.com/forte/
米Sun Microsystemsは11日、Java統合開発環境「Forte for Java」リリース2.0ベータ版を発表した。この新バージョンは、いくつかの新しいプラグインモジュールを含んでおり、Java開発者はインターネットアプリケーションをより簡単に構築することができるようになる。
このリリース2.0にはいくつかの新機能が含まれている。そのひとつが「JavaServer Pages」の採用。現在動的なウェブページを作成するのに非常に重要な要素となっているJavaServer Pagesをサポートすることで、より開発速度を早めることができるようになった。そのほかにも、リレーショナルデータベースやその他のデータソースをアクセスする際に、SQL言語を使用しなくても、Javaプログラミングによってデータベースにそのままアクセスできる。これは、現在提案されている「Java Data Objects(JDO)」規格に基づいており、これまでのJDBCやSQLよりも高い水準のインターフェイスを提供するものと考えられている。さらに今回のバージョンアップでは、ソースコード管理システム「Forte TeamWare」が搭載された。これを使うと大人数で開発するような大きなソフトウェアのバージョン管理を行なったり、問題を管理、追跡するのがより容易になる。
Forte for Javaはオープンソースソフトウェアで、入門レベルから企業向けエンタープライズアプリケーションを作成する開発者向けの機能まで備えている統合開発環境である。新しい機能は順次オンラインで提供されるために利用者は同じ環境のままでより高度なプロジェクトに携わることができる。また、オープンソースの利点として、開発環境を信頼して開発を行なうことができるという特徴がある。
現在ダウンロードできるForte for Javaリリース2.0は、ベータバージョンで、2001年1月に正式発表が予定されている。その時には日本語版と英語版が同時に発表される予定だ。
(2000/12/12)
[Reported by taiga@scientist.com]