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■URL
http://www.quickbase.com/
http://www.intuit.com/corporate/press_releases/121100.html
会計ソフト大手の米Intuitは11日、オンラインでデータベースを作成したり管理できるサービスを開始した。サービスの名前は「QuickBase」と呼ばれASPモデルとして提供されることになる。
Intuitによると、QuickBaseは経験のない平均的な利用者でも、データベースをセットアップするのに10分ほどで済むという。また、ウェブ上のサービスのため、利用者はどのようなコンピュータからもブラウザーとインターネット接続さえあれば利用できる。さらにQuickBaseはすでにさまざまな情報管理のするためのテンプレートが用意されているほか、ブラウザーを通してさまざまな利用者と情報を共有することができる。
QuickBaseの利用例としては、在庫管理から顧客管理、スケジュール調整やクライアントとの連絡先管理などが考えられる。また、ユーザーはビジネスにとって必要不可欠な計画書やレポート、請求書、従業員の履歴書、契約書などの重要文書を管理することもできる。
QuickBaseでは、データベースをすべてホストするために、中小企業は管理する手間を省くことができる。また、セキュリティーに関してもSSLを利用することにより情報を秘諾して送信できる。同社ではさらにQuickBaseの利用者に対してAPIを公開することで、特定の業界向けにカスタマイズされたデータベースアプリケーションを容易に作成できるようにしている。
QuickBaseの利用費用は3つのデータベースを構築するまでは無料で、月に14.95ドルを支払えば15個のデータベースと20MBのデータストレージ、月に49.95ドルで50個のデータベースと100MBのオンラインストレージを利用することができる。また、有料サービスの利用者はQuickBaseのAPIを利用することができ、さらに90日間無料で試用できる。利用者は、QuickBaseをインターネット上で直接登録し利用することもできるが、QuickBooks 2001やQuickBooks for the Webからも直接アクセスできるようになる予定だ。
Intuitが開発している中小企業向けの会計ソフトQuickBooksシリーズからは既に数多くの金融商品を購入できるようになったり、オフィスサプライの管理、金融情報の提供など、中小企業の日常業務としてのポータル的な役割を増し加えてきた。今回、会計ソフト企業のIntuitがデータベースのASPビジネスに参入することで、この傾向がさらに顕著に現れたと言えよう。
(2000/12/12)
[Reported by taiga@scientist.com]