【新製品】

米RealNetworks、メディア配信の新システム「RealSystem iQ」を発表

■URL
http://www.realnetworks.com/company/pressroom/pr/2000/realsystem.html?src=noref,nosrc

 米RealNetworksは11日、デジタルメディア配信向けの新システム「RealSystem iQ」を発表した。このシステムは、インターネット放送の信頼性を高め、視聴可能なユーザー数を増やし、費用対効果の高いメディア配信ネットワークの導入を可能にするという。

 従来の配信システムでは、配信元のサーバーからユーザーまで階層型のネットワークで一方通行で配信していた。RealSystem iQで採用された技術「Neuralcast Technology」では、標準的なプロトコルを使ってサーバー間でメディアを配信する共通基盤を提供する。この技術を組み込んだRealSystem iQでは、サーバーをハチの巣状に配置し、相互のサーバー間でコンテンツをやり取りし、どのサーバーからもユーザーにメディアを配信することが可能になる。これにより、あらゆる地点からコンテンツを配信したり、サーバー間で双方向にメディアを配信することで、広大な地域への配信において100%近くの信頼性をもたせたり、数百万人の視聴者に配信できるようになるという。

 また、RealSystem iQは、衛星を用いたネットワークと地上ネットワークの双方に対応する。RealSystem iQは衛星まで配信した後、ISPなどに配置された複数のRealSystem Serverへと同時配信ことにより、大規模で効率的な放送を可能とする。

 同社は併せて、RealSystem iQを導入するコンテンツ配信ネットワーク(CDN)や提携企業を明らかにした。CDNには、米Akamai Technologiesや独Deutsche Telekom、米Digital Island、米iBEAMなどが、提携企業には米Adobe Systemsや米Hewlett Packard、米IBM、米Inktomi、米Intel、米Lucent Technologies、米Macromedia、米Network Appliance、米SecureMedia、米Sun Microsystemsなどが含まれている。

(2000/12/12)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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