【業界動向】

米AppleやSunなど、ストリーミング配信技術の標準化団体「ISMA」を結成

■URL
http://www.ism-alliance.org/html/resources/press_release.html

 米Appleや米Cisco、蘭Philips、米Sun Microsystemsなどは12日、インターネットを介したストリーミング配信技術の標準化団体「Internet Streaming Media Alliance (ISMA)」を結成したと発表した。

 ISMAは、コンテンツ管理や配信インフラ、メディアストリーミングなどの有力企業が集まった団体で、ストリーミングソリューションの開発に向けオープンな標準技術を開発する。参加各社の協力により、オープン性と相互運用性によって、市場への普及促進を図っていくという。

 同団体は、既存の技術を組み合わせて、クロスプラットフォームで相互運用可能な仕様を策定していく。最初の仕様として、IPネットワークを介したMPEG-4形式のストリーミング動画/音声の配信仕様「MPEG-4 over IP」を策定する。2001年2月に開催する初会合で、レビュー用の仕様を公開する予定だ。このほか、同団体は、サービス品質保証(QoS)やデジタル著作権管理、課金などにも取り組んでいく。

 これまで、ストリーミングメディアサービスを展開するには、さまざまな異なるフォーマットに対応するため、法外な費用がかかった。このため、多くのサービス提供会社が市場機会をうまく利用できていない。標準技術の普及により、コンテンツ配信において「一度制作したらどこでも再生できる」というモデルを実現できるとしている。

(2000/12/13)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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