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■URL
http://www.iij.ad.jp/pressrelease/2000/mf.html
MFEEDの鈴木社長(右端)
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「分散型インターネット相互接続サービス」とは、拠点間をまたがってのISP相互接続を可能とした商用IXサービスだ。MFEEDが整備する3接続点(千代田区大手町に設置)の、いずれか1拠点にISPが接続することで、他の拠点でサービスを利用するISPとの、安定したトラフィック交換が可能になる。また、もし接続拠点にトラブルが発生しても、他の拠点に自動的に切り替えて運用できる面もある。現状のIXが1~2Gbpsで運用しているのに対して、このサービスでは30~256Gbpsまでの容量がカバーでき、大容量のトラフィックでも安定して運用できる点が特徴だ。
2001年1月に試行サービスを開始し、同年4月より本格サービスの提供に移行する。現時点で「@nifty」「BIGLOBE」「IIJ」「InfoSphere」「InterVia/DreamNet」「OCN」の参加が決定しているという。
なお、このサービスと並行して、MFEED、NTTコミュニケーションズ、NTT、IIJグループは共同で「光波によるインターネット相互接続方式の共同実験」を開始する。3ヵ所の実験拠点間を相互に光ファイバーで結び、高密度波長分割多重(DWDM ※1)装置を用いた実験環境を構築。ここで光クロスコネクト(※2)などの光伝送技術、光波レベルでの処理技術の検証、管理・運用技術の確立などを行なうものとなる。
この実験で光波利用IXサービスが可能になると、ISPは広帯域の相互接続環境を得るとともに、接続方式や帯域をEthernet・ATM・SDH(光ファイバーを用いた高速デジタル通信方式の国際規格)などから自由に選べるメリットがある。実験はこの12月から2002年3月までの予定で、その後は商用化への移行を図る。
インターネットマルチフィード代表取締役社長の鈴木幸一氏は、この実験について「光によるIXを具体的な形で提供するのは世界でも例がない。先端的なIXサービスとしての実現を目指したい」と述べている。
※1 DWDM=“Dense Wavelength Division Multiplexing”の略称。1本の光ファイバーに波長の異なる複数の光波を重ねて通すことで、情報の伝送容量を飛躍的に拡大させる技術。
※2 光クロスコネクト=多重化された光信号からある波長の信号を分岐・挿入させることで、各波長ごとの経路の切り替えを行なう。いわば複数の光ファイバーを接続した“交差点”で、各光ファイバーの交通整理をする技術)
(2000/12/13)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]