【新製品】

日本オラクル、Eビジネスプラットフォーム「Oracle9i」を発表
データベースとアプリケーションサーバーを統合

■URL
http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news_new2.NEWS_DETAIL?p_news_code=469

 日本オラクル株式会社は、Eビジネス向け統合製品「Oracle9i」を、14日から開催中の同社のプライベートショー「OracleOpenWorld」会場で発表した。米国では10月に発表されたもので、日本では来年からの本格展開となる。

 「Oracle9i」(以下9i)は、同社のデータベースサーバー製品「Oracle8i」の後継に当たるもので、かつ機能を大幅に拡充した内容の製品だ。データベースサーバー「Oracle9i Database」と、アプリケーションサーバー「Oracle 9i ApplicationServer」から構成されており、「データベースのみならず、完全なEビジネスプラットフォーム」(米Oracle Jeremy Burton氏)という。 

右より米Oracle インターネット・プラットフォーム・マーケティング総責任者 Jeremy Burton氏、同開発ツール製品総責任者 Sohaib Abbasi氏、日本オラクル製品マーケティング本部長 保科実氏
 「9i」で注目されるのは、2つの新機能だ。1つは「Oracle9i Application Server」でのキャッシュ機能、「Oracle Web Cache」。データベースサーバーと連携することで、従来のキャッシュ製品では不可能だった動的コンテンツもキャッシュが可能になり、オークションなど、データベースの検索・更新が煩雑に行なわれるようなサイトに適用した場合、Webページ表示を大幅に高速化できるものだ。
 2つめは「Oracle9i Database」で搭載した、データベース・クラスタリング新技術「Oracle9i Real Application Clusters」だ。あらゆるデータ・アクセス要求に対して共有キャッシュを使用できるようになり、ノード(ネットワーク上のコンピュータ)を追加した際のパフォーマンスが向上したほか、安定した運用が可能だ。
 さらに、「Oracle9i Application Server」には「Oracle Portal」機能も追加されている。企業ポータルの構築を支援するもので、ネットワーク上のさまざまなコンテンツを1Webページで表示させるコンテンツ・インターフェイス機能「ポートレット」などを盛り込み、イントラネット・インターネット上のコンテンツを、社員ごとにカスタマイズして利用できる。

 「Oracle9i Database」は、米国での出荷が2001年春、日本での出荷は2001年夏以降の予定となる。「Oracle9i ApplicationServer」は米国ですでに出荷中で、日本でも最初のバージョンを2001年1月より出荷開始する。「Oracle9i Application Server」の「Oracle WebCache」機能、および「Oracle Portal」機能の提供は、2001年春を予定している。
 また、株式会社スクウェアが2001年に開始するECサイト「Play Online」、およびタワーレコード株式会社の次期オンラインショッピングサイトで、「9i」の導入を予定していることも発表された。

(2000/12/14)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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