【業界動向】

CATV網の複数ISPへの開放を前倒し

米Time WarnerがCATVインターネットの米Road Runnerの所有権を拡大

■URL
http://cgi.timewarner.com/cgi-bin/corp/news/index.cgi?template=article&article_id=200700
http://www.att.com/press/item/0,1354,3566,00.html

 米Time Warnerは18日、同社傘下のTime Warner CableがCATVを使ったインターネット接続事業者Road Runnerの所有権を拡大すると発表した。これは、Road Runnerの共同株主である米AT&Tが米MediaOneを買収する条件として、米司法省と合意したもの。Road Runnerの所有権再編の手続きは2001年4月までに完了する見込み。

 現在、Road Runnerへの出資比率は、Time WarnerとAT&T Broadband、Advance/Newhouseが合わせて80%で、MicrosoftとCompaqが残りの20%を保有する。今回の合意に基づき、MicrosoftとCompaqが保有する株式が買い戻され、Road Runnerは全資産をTime Warnerと関連会社、AT&T Broadbandに配分する。Time Warnerと関連会社は約5億7,000万ドルでRoad Runnerの米国内資産を取得する。

 この所有権再編に伴い、2001年末までの予定だったRoad RunnerとTime WarnerCableの独占契約は終了する。これにより、Time Warner CableのCATV網を複数のISPに開放する予定が早まることになる。2001年4月以降、Road RunnerのサービスをAT&T Broadbandが提供する予定。サービスの移行期間は最大で15カ月間。

(2000/12/19)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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