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■URL
http://www.nri.co.jp/news/2000/001220.html
NRI野村総合研究所は、インターネット個人利用率の国際比較調査結果を公表した。この調査は、通信・放送・コンピュータなどの情報機器や関連サービスの利用実態および動向について国際比較を行なったもので、1997年秋に実施した調査に続き2回目となる。
調査結果によると、自宅のパソコンでインターネットを利用している人の割合「インターネット個人利用率」は、米国48.9%、韓国31.2%、シンガポール39.2%、スウェーデン60.7%となっている。特に韓国の伸びが顕著で、1997年調査時と比べ20ポイント増加している。また、米国も18ポイント、シンガポールで15ポイントといずれも大きく増加している。一方、日本のインターネット個人利用率は、2000年9月に行なった調査によると前回と比べ17ポイント増の22.8%となったものの、NRI野村総合研究所では、依然他の国との差は縮まっていないとしている。
ほかにも調査では、「自宅でのインターネット接続に利用している通信回線の割合」について結果が出された。特に興味深い点は、韓国の通信回線状況で、DSL回線が51.6%、専用線が11.9%、CATVインターネットが7.5%となっている。一方日本は、ISDN回線が31.3%と急速に進んでいるほか、CATVの利用も7.8%と韓国やスウェーデン(9.5%)と同程度の利用に達している。
今回の結果をふまえ、NRI野村総合研究所では、日本国内でみれば、IT化の進捗は目を見張るものがあるが、世界に視野を拡げてみると日本は、量(インターネット個人利用率)と質(高速化・常時接続化)ともに、インターネット先進国をキャッチアップしていない状況だと分析している。
調査は米国、韓国、シンガポール、スウェーデンの4カ国の15~59歳の男女を対象に訪問面接方式で2000年11月に行なわれた。サンプル数は、米国1,009サンプル、韓国510サンプル、シンガポール507サンプル、スウェーデン501サンプル。
(2000/12/20)
[Reported by moriyama@impress.co.jp]