【業界動向】

米無料ISP大手のNetZero、ヘビーユーザーに課金

■URL
http://www.netzero.com/about_us/20001221nz_pro.html

 米無料ISP大手のNetZeroは21日、1カ月に40時間以上利用するユーザーに利用料金を課金すると発表した。同社はヘビーユーザー向けの新しいサービスプラン「NetZero Professional」を設け、2001年1月から1カ月当たり9.95ドルの利用料金を徴収する。

 この新しいサービスプランは、月間利用時間が40時間を超えた月にのみ適用される。その時点で9.95ドルを支払えば、その月は無制限で利用することができる。ユーザーが利用料金を支払わなければ、アカウントは消去されないものの翌月初めまで無料ISPサービスを利用することができない。

 同社によると、新サービスプランは一部のユーザーに影響するだけだという。同社の無料ISPサービスを利用するユーザーのうち、2000年11月に40時間を超えたユーザーは12%。このユーザーに、通信コストの半分以上がかかっていると説明している。

 NetZeroは、北米の5,000以上の都市に住む約570万人の会員を擁する大手無料ISP。同社は、ユーザーのPCへの広告配信によって無料ISPサービスを提供してきたが、一部ユーザーへの課金方針を打ち出した背景には、広告収入の伸び悩みがあるようだ。インターネット広告の業界団体Internet Advertising Bureau(IAB)は12月20日、第3四半期のオンライン広告売上が第2四半期に比べて6.5%減になったと報告している。また、約300万人の会員を擁する米AltaVistaが今月、広告収入の伸び悩みを理由に、無料ISPサービスから撤退している。

(2000/12/22)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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