【業界動向】

米SpeechWorksが米Eloquentを買収、音声読み上げ技術を世界市場に展開

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http://www.eloq.com/news.html

 米SpeechWorks Internationalは21日、米Eloquent Technologyを買収する合意に達したこと発表した。この買収は株式と現金で行なわれ、525万ドルの現金とSpeechWorksの約30万株と引き替えに行なわれる。

 SpeechWorksの製品は、既にAOLのボイスポータル、「AOLbyPhone」や「Yahoo!byPhone」など数多くの企業に利用されている実績があるが、今回の買収によって多言語に対応しているEloquentの製品を手に入れることで、音声認識及び音声読み上げ技術を世界市場に投入することが可能になる。また、この買収によってSpeechWorksは組み込み機器やインターネット機器などリソースが限られている機器向けの市場に進出することができるようになる。

 音声読み上げ技術とは、コンピューターに保存されているテキストをオーディオとして読み上げる技術のことで、ニュースやメールを読み上げたり、携帯電話による電話応答のサービスなどに数多く応用されている。SpeechWorksによるEloquentの買収が完了した暁には、SpeechWorksはこの音声読み上げ技術を英語以外の中にの新しい言語で提供することができる。その言語とは、アメリカ英語、イギリス英語、標準フランス語、カナダフランス語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、日本語、フィンランド語、ドイツ語、イタリア語、さらに韓国語は現在開発中である。

 Eloquentの音声読み上げ技術は、組み込み機器などリソースが限られている機器に向いており、次世代の携帯電話やPDAなどへの応用が考えられる。Eloquentはまた、現在WindowsCE向けの音声読み上げソリューションの開発の最終段階にある。Eloquentの製品にはそのほかにも高品質な読み上げ技術、洗練された文章解析、実行スピードの速さ、メモリ消費量少なさ、などの数多くのメリットがある。

(2000/12/22)

[Reported by taiga@scientist.com]


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