DSLサービスリンク集

　NTTの電話回線を利用したDSLサービスも、1999年末の試験提供開始から1年が経った。すでに本誌でもお伝えしているように、それが26日より本サービスへ移行。あわせて「フレッツ・ADSL」がスタートするといった影響もあり、ISP側の対応も増加している。ここでは、26日の時点で、すでにDSL対応サービスを提供もしくは提供予定であることが確認されている通信事業者およびISPをリストアップした。

　DSLによるインターネットの常時接続サービスとひと口に言っても、提供形態はいくつかの種類に分けられる。そこで、この記事では便宜上、DSLサービスを提供している事業者を1）DSLサービス総合プロバイダー、2）DSL対応ISP、3）DSL回線プロバイダー──の3つに分類した。

　まず、DSLサービス総合プロバイダーだが、これは、DSLによるアクセス回線サービスとインターネット接続サービスをあわせて提供している事業者だ。自社でDSL機器を設置するため、NTT地域会社のフレッツ・ADSLやDSL回線プロバイダー（後述）のサービスエリア外でもサービスを展開できるのが特徴。

　DSLサービスでは老舗と言える東京めたりっく通信やコアラなどがその代表で、最近では栃木県宇都宮市、愛知県豊橋市などでも新規参入する地域系ISPが見られる。ユーザーは、これらのDSLサービス総合プロバイダーと契約することで、ネット接続まで含めた常時接続環境が利用できるようになる。

　次に、DSL対応ISPは、アクセス回線部分についてはDSL回線プロバイダーの機器および通信サービスを利用している事業者だ。そのため、サービスエリアやスペックは、原則としてDSL回線プロバイダーのサービスエリアおよびDSL機器に依存することになる。

　具体的には、DSL回線プロバイダーであるイー・アクセスのDSL網やNTT地域会社のフレッツ・ADSLなどを足回りとして利用することになる。ここにリストアップするDSL対応ISPは、そのうちのいずれか、または複数のアクセス回線サービスを足回りとして、ユーザーにサービスを提供している。

　一方、ユーザーは、これらISP側のインターネット接続サービスと、DSL回線プロバイダーのアクセス回線サービスの2つを併用するわけだが、料金の支払いはISP側が一括して行なう場合と、別々に行なう場合がある。イー・アクセスについては前者、フレッツ・ADSLについては後者にあたるようだ。

　最後のDSL回線プロバイダーは、DSLによるアクセス回線部分のみを提供し、自らはインターネット接続サービスを行なわない事業者。先にも述べたように、イー・アクセスやNTTの地域会社などがこれにあたる。

(2000/12/26)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / Watchers]